シンガポールのチャンギ空港は世界的なハブ空港として非常に有名です。
東南アジアの各国は当然、オーストラリアや中東に行くにも、一度トランジットで立ち寄ることはよくある空港です。
今回おすすめしたいのは、あえてトランジット時間を確保し、ショート観光を組み込むということです。
少しだけ遠回りしてシンガポールに立ち寄る
私は先日ベトナムのダナンへの旅行計画を立てましたが、あえてシンガポール経由を選択しました。
一般的には直行便(成田や関空からだと直行便もあるようです)を選択するのが楽なのは間違いないものの、中途半端にハノイやホーチミンでのトランジットをするなら、断然シンガポール経由を選びたいと考えました。
理由は、シンガポール観光もセットで簡単に楽しめるからです!
一度の旅行で趣の異なる2か国を楽しめるというのは物凄くお得感があります。
トランジット中の観光という点で、シンガポールは非常に有力な候補になります。
- 空港から街の主要部まで簡単にアクセス可能
- 東南アジアの大都会を子供に見せてあげるだけでも価値有り
- それでいてアジアの雰囲気も感じられる魅力的な街
4つあるターミナルを探索するだけでも十分楽しめてしまうチャンギ空港。
しかし、5時間以上トランジット時間があるならば、ぜひとも一度入国してほしいです。
楽しみが広がります。
シンガポールのショートトリップおすすめ
4~5時間あれば、それなりに満足度の高い散策が可能です。
いくつかご提案です。時間があればあるだけ組み合わせて計画するのもよいですね。
マリーナベイ周辺の散策
これは王道。
子供達に最先端シンガポールの雰囲気を感じてもらいたいならばベタですが、圧倒的におすすめです。
空港からは時間優先ならタクシーでいいですし、MRT(地下鉄)ならばかなり節約もしつつ簡単にアクセスできます。地元民に交じって地下鉄乗るのも、それだけでいい経験になりますよ。
マーライオン公園で記念撮影しつつ、対岸のマリーナベイサンズの壮観さに感動。
途中の屋台などで休憩しつつ、散歩しながらマリーナベイサンズへ向かいましょう。
マリーナベイサンズは大規模な商業施設もありますので、買い物するもよし、お洒落なカフェでくつろぐもよし、地下のフードコートで気楽にローカルフードを楽しむのもよし。
マリーナベイサンズホテル前では、毎晩噴水と光のショーが開催されます。この時間に合わせ込むのもいい案です。
そのままホテル内を抜けて(吹き抜けの客室空間は圧巻です!)、ガーデンズ・バイ・ザ・ベイ方面へ。
ガーデン内には幾つか有料施設がありますが、単純にお散歩するだけは無料。最先端ガーデンを堪能しましょう。
※逆回りでもいいですね。最近ガーデンの東サイドにMRTの駅がオープンしました。そこを起点にマーライオン方面に散歩するのも良いです。
この中心部はインパクト盛沢山の感動体験ができますので、初めてのシンガポールならば絶対にオススメのプランです。
カラフルな街カトン地区散策
初めてのシンガポールであれば、王道コースをオススメしたいですが、ちょっとだけローカル寄りという意味では、カトン地区散策を推したいです。
カトン地区は、空港からだとマリーナベイ地区より少し手前にあり、タクシーでもMRTでも簡単にアクセスできます。
プラナカン文化が反映されたカラフルな建築が有名なカトン地区。
散歩がてらフォトジェニックスポットを巡るのが楽しいです。
実際、多くの観光客がフォトスポットでポーズを撮って撮影しているのを目撃できます。
写真を撮るだけで楽しいカトン地区ですが、大通り沿いには幾つか有名な食事スポットもありますのでご安心を。
ラクサやチキンライス等、比較的リーズナブルな値段でローカルフードを楽しむことができます。
また、マリーナベイ地区はあまりにも非日常なのですが、こちらのカトン地区は現地人の日常の中とちょうどいいバランスで溶け込んでいるのが好印象です。
肩肘張らずに観光を楽しむことができます。
ナイトサファリを満喫
シンガポールで有名な観光スポットのナイトサファリ。
トランジット時間が夕方以降という方にはナイトサファリも選択肢の1つです。
家族に動物好きがいるならば、ぜひとも検討してみてください。
動物園としては日本にもレベルの高いところはたくさんありますが、ナイトサファリの特徴はなんといっても夜行性の動物たちをたくさん見れることです。
トラムに乗って園内を回るのが王道となっていますが、圧倒的に、トレイルコースを歩いて回る方が楽しいです!!ご参考までに。
少し空港から距離があるため、若干尻込みしてしまうのですが、結論、タクシーが一番です。
4000円前後かかってしまうのですが、家族全員で一気に移動すると考えれば安いものです。約30分くらいの距離となります。
近くのMRT駅からシャトルバス等もあるようですが、時間の方が貴重と私は思います。
週末ともなるとかなり混雑しますので、チケットは事前に予約しておくのがマスト!公式サイトは日本語対応もしていて簡単に予約できます。
夜の冒険に出かけ、野生の不思議を発見しよう。ナイトサファリやその他のパークチケットをオンラインで購入するとより一層お得に…
幾つか割引サイトがあったりしますが、公式サイトも10% OFFで購入できるようですし、確実な方法を推奨します。
リトルインディアとアラブストリートのはしご
シンガポールはアジア各地からの移民が多い国です。その中でも特に多いのが中華系。そのためチャイナタウンも有名な観光地です。美味しい料理が安く楽しめます。
これは完全に個人的感想ですけれど、チャイナタウンは日本の中華街とそれほど雰囲気は変わりません。横浜や神戸や長崎でも同じ雰囲気は楽しめるよということです。
もしも異文化の雰囲気を楽しみたいということならば、チャイナタウンよりはリトルインディアとアラブストリートを推奨します。
また、この2つは徒歩圏内です。異なる雰囲気を効率的に楽しめてしまいます。
それぞれに象徴となるお寺とモスクがあります。そこを目指しましょう。
私はインドに行った帰りのトランジット中にリトルインディアに行きました笑
本場インドと比べると、「綺麗なインド」を楽しめます!
本場はとてつもないカオス感がすごいわけですが、シンガポールのインドであれば、衛生面や治安面を全く気にすることなく、初級インドをリーズナブルに楽しむことができます。
アラブストリートはさらに異国感があります。
こちらの素晴らしいモスクは中にも入ることができ、祈りを捧げる現地住民の方々の信仰心に圧倒されました。
いずれもお土産物屋があったり、現地メニューを楽しめるレストランがあったりします。
程よい小旅行感が楽しめる点が良いのです。
歩き回るのが苦でない方にはぜひとも両者をはしごで訪れてみてほしいです。
F1サーキットを身近に感じてみる
私はかなりのF1マニアです。今やシンガポールGPはF1の中でも一大イベントとなった風物詩です。
どうやら現地シンガポール住民にとっても、F1は1つのお祭りになっていて、市民の生活の一部にも溶け込みつつあるようです。
シンガポールGPはストリートサーキットですので、レース期間中は公道を封鎖して特設サーキットが浮かび上がります。
実は、最終コーナーからメインストレート、そして1~2コーナーあたりまでは、常設サーキットのようになっているのです!そしてレース期間中でない季節は公園となっており、自由に出入りできる状態になっています。もちろん無料です!
具体的にはシンガポールフライヤーの麓ですね。この赤く囲ったエリアはサーキットを歩けてしまうのです!
私が訪れたのは2025年春ですが、2024シーズンのピットペイント等が残った状態になっていました。
角田選手のピットガレージ。
最終コーナー付近。路面が物凄く滑るのが印象的。ラバー(レーシングタイヤのゴム)が乗っているのがなんとなく分かります。こんなツルツルでも、熱の入ったタイヤだと物凄くグリップするのだろうということを感じられました。
ピットビルやパドッククラブの建物は常設になっていて、レースのない日々は静かに佇んでいるようでした。
もしもF1好きの方であれば、こちら非常におすすめです!!
車は入れないエリアになっており、散歩やランニングをする人々に交じって穏やかな時間を過ごせます。いや、F1好きだとするとテンション上がってしまうかもしれませんね笑
ロードバイクでホームストレートをかっ飛ばす人々もいたりしました。
徒歩でのアクセスになりますが、マリーナベイやマーライオン公園を堪能しつつ、こちらにも足を運んでみるのは結構おすすめです。
ちなみにレース本番は同じ場所がこんなに賑やかになります。

JEWELでお買い物&腹ごしらえ
こちらは街中観光とは少し趣旨が逸れてしまいますが、一見の価値があるので紹介します。
チャンギ空港に隣接した商業施設のJEWELです。一度シンガポール入国しないとアクセスできません。
ここの見どころはなんといっても施設内に流れ込む滝です!!
これを見るだけでもいいです!笑
なんと空港ターミナル間を結ぶスカイトレインが施設内を通過するというのも凄い!
見る価値があると思える感動でした。素晴らしいデザインと設計。最先端だなぁと思えること請け合いです。
JEWELはあらゆる店舗が入っているので、買い物好きの方には最高です。
またレストラン街には日本の店舗も多々出店しており、帰国時に立ち寄るケースだと、久しぶりの日本食を堪能できるでしょう。
トランジット時間が微妙な時(3~5時間くらい等)、取り急ぎJEWELにだけ行ってみようというのは結構オススメです。
トランジットでのシンガポール入国まとめ
シンガポールはアジアの最先端の都市です。
この雰囲気を家族旅行の中で子供達にも実感させてあげることには価値があると思います。
あえてのトランジット入国は本当におすすめ体験ですので、ぜひそのようなプランを織り込んでみてください。
シンガポール入国にあたっては、到着3日前から事前のWeb申請をすることができます。当日、現場でも実施できるようですが、事前入力しておいた方が絶対楽ですので、ぜひ以下のリンクから実施してください。
申請サイトは英語なので少し苦労する方もいるかもしれませんが、それほど難しいものではないと思います。
※右上の方の言語選択箇所で日本語を選択することが可能でした・・・より簡単ですね!
申請さえ完了していれば、入国申請は一瞬です!パスポートを機械にかざして、写真と指紋チェックだけされたら簡単にゲートが開くというものです。
トランジット時間を空港内でただ待つだけではもったいない!少しだけ準備しておけば、家族旅行体験がより充実しますよ!